11月も今日まで、月曜日から12月です。本当に1年が経つのは早いものです。
しかし、1年が早いというのは命ということを考えると不遜な言い方かもしれません。
屋上菜園で農作業をしていますと、さまざまな生き物に出会います。みみず、モンシロチョウ、蜂、麦藁トンボ、赤トンボ、コウロギ、カタツムリ、すずめ・・・など。今年出遭った生き物達の命は人間ほど長くはないでしょうから、ほんの短い期間の「一期一会」だったと思うのです。
真夏の蝉の命はまさに一瞬の夏とさえ言えるでしょう。命を燃やし、燃え尽きていく蝉の鮮烈な生。今夏、蝉時雨の中で佇んだことが思い起こされます。
徒然草の著者、兼好法師は第七段で次のように述べています。(萩野文子訳)
「命あるものを見ると、人間ほど長生きするものはない。蜉蝣は夕方を待って死に、夏の蝉は春秋を知らずに死ぬ。そういう短命なものもいるのだ。じっくりと1年を暮らす間だけでも、このうえなくゆったりとしたものであることよ。いくら生きても満足せず、死ぬのが惜しいと思うならば、1000年をすごしても一夜の夢のように短い気がするだろう」
来年は屋上菜園を訪れてくれる生き物達と一層深い思いで、出会いたいと思わされます。そして屋上菜園はビルの屋上ですが、無農薬で化学肥料を使わないで土づくりをしていますと、生き物達が増えてきます。自然の生態系が、限界はありますが、再現されてきます。特に今年の夏は、スイカの授粉では蜂などに大変助けられました。
野菜と昆虫はまさに昔から「共生」的生き方をしているのでしょう。
特にこのことに気付かされるのは、屋上では野菜につく害虫が少ないからでしょうか。北千住ルミネの屋上は10階ですから、階高から計算しますと30メートル前後の高さがあるでしょうから、小さな害虫はそこまでは上がって来れないのでしょう。
露地の畑では野菜にはさまざまな害虫がつきますので、有機野菜づくりは害虫との戦いという様相を呈します。よって虫に対してはいきおい警戒的になりますが、屋上菜園ではどうも好意的になります。
「よくこんな高いところにまで、わざわざ来てくれたね。どうやってビルの屋上に野菜畑があると分かったのかい?」というような言葉になります。
北千住の屋上菜園は今年は11月末で土日祝日の一般公開は終わり、来年4月から再開されます。現在屋上菜園はイチゴ、ジャガイモ、玉葱、ミックスレタス、ビーツ、水菜、パセリ、カリフラワー、白菜、青梗菜、ミニキャベツの花盛りならぬ野菜盛りです。植えた時期が少し遅かったのでしょう、カリフラワーが昨年程ではありません。野菜は種まき、定植時期をはずすと元気に成長しません。すべてのことに“時”が有りです。毎年勉強です。
露地では既にジャガイモは霜枯れて収穫していますが、屋上菜園では収穫は12月上旬になりそうです。イチゴは既に休眠に入っているようです。










