北千住ルミネの屋上菜園はこれから冬を迎えます。屋上は照り返しで夏はものすごく暑く(屋上の表面温度が60℃になったことがありました)、冬は吹きさらしの風のため体感温度が地上と比べずっと下がります。夏の暑さも大変ですが、冬は寒さと風で自然に涙が出てきます。タオルで目を拭いながらの作業となります。
「冬来たりなば春遠からじ」風邪など引かぬよう気をつけて冬季の作業をしていきます。
屋上菜園では冬野菜が育っています。今は一年中野菜栽培を行うことができます。冬野菜は種類も限られてきますが、冬の寒さを越えてきた野菜は一味違います。
それに寒さの中で成長する野菜を見ていると、こちらも元気が出てきます。
私は若い頃、マレーシアに7年間程商社の仕事で駐在していたことがあります。季節は雨季と乾季の2つしかなく、一年中同じような花が咲き、季節の変化が無いためか、<物事記憶力>がガタンと落ちるという南洋ボケ経験をしました。日本人の物事記憶には季節折々が深く関係しているように思われます。
桜が花吹雪となって散る頃、友人と20年ぶりに再会したとか、紅葉の美しい晩秋、母を 病院に連れていった、とか。
マレーシアに駐在して4年目頃でしょうか、無性に満開の桜を見てみたいと思いました。
会社の許可無く勝手に帰るわけにもいかず、勿論帰りませんでしたが、居ても立ってもいられないような気持ちになったことがあります。「やっぱり自分は日本人なんだ。桜民族なんだ」
さて北千住の屋上菜園はジャガイモも順調に育ち、イチゴは休眠前の準備に入りつつあります。ブルーベリーも休眠するということですので、ベリー類は休眠する野菜ということなのでしょうか。
11月末にはジャガイモの収穫を予定しています。第四区画に植えたパセリ、玉葱、ミックスレタスは順調に成長していますが、カリフラワー、ミニキャベツの成長が遅れています。
カリフラワーは昨年は大きな花蕾ができましたが、今年はどうしたことでしょうか。調子が良くありません。カリフラワーの苗が1本が枯れてしまいました。成長が遅い理由も含め、苗の仕入れ農家に相談してみます。
菜園の隣の区画は花壇になっています。菜園に隣接したハーブのタイムの箇所が枯れて茶色になっています。ルミネの部長からは枯れたタイムの場所にブルーベリーを植えて欲しいとのことでした。
ブルーベリーを植える場合ポイントがいくつかあります。
①屋上菜園の場合は寒さには弱いが少々の乾燥には耐えられるラビットアイブルーベリー、その中でもティフブルーやホームベルが果実も大きく、甘いのでお勧め
②単一の品種同士では受粉、受精しにくいので2つ以上の品種の混植が望ましい
③酸性土壌を好み、PHが高い(アルカリ)と数年で枯死してしまう。「ピートモス」と「鹿沼土」を 1:1で混ぜた土を使うのが一般的。
以上の他に、苗木の時は鉢で育てた方が良い、ブルーベリーは冬は休眠するので移植は来年の2月頃迄。
今後、品種の選定、ルーフソイルを使う場合の最適土壌構成条件などを詰めていくことにしたいと思います。
それにしても何か新しいことに取り組めるのは嬉しいことですね。勿論不安もありますが、不安があるから研究する、ということなのかもしれません。
「冬がきたら」
冬がきたら
うすら陽ざしのなかに咲く
冬花のつつましさを
じっと見つめてゆこう
冬花の持つ香気と清純さを
わが体のなかに浸透させよう
(坂村 真民)
阿部










